2014年1月12日日曜日

むかしむかし

先日、大牟田市に用があった際ぶらりと延命動物園に立ち寄りました。


その日も吹く風が冷たく園内にいる動物たちも暖を取るように縮こまっており、少々残念でした。
人懐っこい2匹のアザラシや珍しいホワイトタイガー。
順路もある程度終盤となり、一際大きい飼育スペースが現れました。


10数年ほど前、私がまだ幼かったころに両親に連れられて来園したことがあり、その時の記憶が断片的ではありますが歩をすすめていくにつれ蘇っておりました。


その中で特に記憶に残っているのがこの場所でした。
「フンを投げてきます、注意!」といったような看板が立っていたゾウ舍です。
当時の私も幼心におそるおそると、柵の中のゾウを見上げていたでしょう。


ですが、今の私の目にそのゾウ舍の主の姿は見えません。と、同時に訃報を伝える文字が目に入ってきました。
どうやら去年の9月に亡くなっており、10数年越しの再会を遂げることは叶いませんでした。

この広いスペースが空となってはそれだけで寂しい印象ですが、その隣でおれがこの園の主役だ、と言わんばかりに闊歩するキリンがいました。
このキリンもかなり人懐っこく、今にも触れてしまいそうなところまで首を伸ばしてくれており、恥ずかしながら大の大人が子供のようにはしゃいでしまいました。


寒い中でも十分に愛嬌を振りまいてくれ、彼もやはり子供たちの人気者で、私にとってのゾウのように子供達の記憶に鮮明に刻まれることでしょう。


まだまだ寒い季節は続きます。
暖かくなり他の動物達も活発に動き回る頃にでも、また足を運んでみたいと思います。



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